BLOG テラスブログ

2022.06.16

たてしなさんぽ通信

苔の森トレッキング

信州も6月に入ってすぐに梅雨入りをしました。梅雨入りしましたが晴れ間も比較的の多く、毎日雨が降ってジメジメと言う感じではありません。梅雨の本番はこれからですね。

梅雨入りして人間は憂鬱になりますが、八ヶ岳の山には梅雨入りを待っていた?もの達がいます。そう、苔(コケ)たちです。6月になると山でも気温が上がり、プラスして梅雨の雨でコケたちは花(実際には花ではなく胞子体と言うそうです)を付け成長しそして青々としてきます。蓼科高原のある北八ヶ岳は苔の森が多くある事で知られています。

 

特に有名なのがテラスから車で30分、メルヘン街道(国道299号)の麦草峠付近の白駒池周辺の森です。先日(6月13日)、その森をトレッキングして来ました。

麦草峠の無料駐車場に車を止めてトレッキングスタート。高見石と白駒池を回ることにしましたが、いくつかあるルートの中で一番キツイ道?、麦草峠から直接高見石へ行くルートを選択しました。
駐車場から麦草ヒュッテの前を通り、白駒池への分岐点を過ぎ、いざ苔の森へ。始めに足場の悪い急な道を登って行くと少し平らな場所に出ます。ここから苔の森になります。

白駒池周辺には数カ所の苔の森がありそれぞれに名前が付いていて、この森は「丸山の森」。もしかするとこの森が一番人通りが少ない森かも知れません。苔の森の中、石がゴロゴロしている登山道を登って行きます。結構急な登りで苔を観察しつつ休憩しながら登りました。

そんな登山道を登り切ったところが丸山山頂(2329m)、今回で一番標高の高い地点です。山頂付近には木々は生えているのでほとんで眺望はありません。ここから少し下って行き、約1時間で高見石小屋に到着しました。小屋の横から巨大な石群を登ると高見石の最高点に到着です。眼下には白駒池、遠くは霞んでいましたが浅間山を望む事が出来ました。



石の脇にはイワカガミとミツバオウレンが咲いていました。標高2000m以上はこれからが花の季節になります。

石の上で少し休憩してから白駒池へ向かいました。高見石から白駒池へと向かう下りに「高見の森」を通ります。この森は東斜面にありますので比較的明るい森です。
「高見の森」を20分ほど降り白駒池のほとりに到着しました。

池畔にはまだ早朝だったので軽装の観光の方は見当たらず、皆さんしっかりとした登山の格好をしている方ばかりでした。これからニュウや天狗方面に向かわれるのだと思います。私は池を半周して麦草峠へ戻ることにしました。

白駒池から麦草峠へ戻る途中に「白駒の森」と「黒曜の森」を通ります。「白駒の森」は一番人通りが多く、メルヘン街道の有料駐車場から池までの遊歩道は昨年だったと思いますが道が整備されとても歩き易くなりました。



白駒の森」では苔の中に小さな白い花を見つけました。コミヤマカタバミです。

「白駒の森」と通り抜け、メルヘン街道近くの分岐点から麦草峠方面へ。この途中に「黒曜の森」を通ります。名前の通りこの森には黒曜石の地層が出ているところがあり、遊歩道のところどころに黒曜石を見る事が出来ます。白駒池から30分ほどで麦草峠の駐車場に到着。トータルで3時間の苔の森トレッキングでした。

白駒池近くの有料駐車場から白駒池の散策であればスポーツシューズでもOKですが、麦草峠からや高見石など他を回られる方はトレッキングシューズが良いと思います。


ナイトフロント 杉山

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