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2022.08.15

たてしなさんぽ通信

山の日 〜縞枯山と茶臼山〜

8月11日は山の日でした。ここ2年は東京オリンピック開催の関係で移動していましたが、今年は元々の11日に戻りました。山岳県の長野に住んでいる者にとってはとても身近な祝日です。

今年の山の日は私も休日だったので山に登って来ました。まずは朝イチの北八ヶ岳ロープウェイで坪庭まで上がる事にしました。今は朝8時が始発ですが、15分前に到着した時には乗車口にもう列ができていました。通常は20分間隔の運行ですが急遽10分間隔の運行に変更されていました。ロープウェイは100人乗りですが密を避けるため今は乗車人数を半分の50名までになっています。

坪庭駅に着くとほとんどの方は北横岳に向かっていましたが、今日の私は縞枯山と茶臼山です。坪庭駅から縞枯山荘の前を通り20分ほどで縞枯山への登り口に到着。ロープウェイ乗車時には結構ガズっていましたが、この頃には八ヶ岳ブルーの青空が広がって来ました。後ろを振り返っても誰も来ません。この時間帯はこのルートを選んだのは私だけのようでした。登り口から約40分、苔の森の登山道を登り縞枯山山頂に到着。縞枯山の山頂は周りに木が生えているので眺望はほとんどありません。

山頂から10分ほど離れたところにある眺望の良い縞枯山展望台へ向かいます。その途中、ロープウェイの中のアナウンスしているシラビソなどが木が立ち枯れする現象、山の名前にもなっている縞枯れ現象が起こっていました。

縞枯山展望台からは赤岳を含む南八ヶ岳の山々がよく見えます。この日は南アルプスと中央アルプス、そして御嶽山が雲の上に顔を出していました。北アルプス方面は雲が多く見えませんでした。アルプスの反対側には浅間山、そしてその手前には臼田のJAXAのパラボラアンテナが空を向いています。

日差しはかなり強かったですが風が適度の強さで吹いていたので涼しく感じます。展望台で5分ほど休憩をして茶臼山へ向かいました。縞枯山と茶臼山のコルを通り山頂までは約30分ほどです。登山道の反対側からは麦草峠から登ってきたと思われる登山者の方とすれ違いました。

予定通り、30分ほどで茶臼山山頂に到着。こちらの山頂も周りに木が生えているので眺望がありません。山頂から西側に少し移動すると赤い石や砂利で覆われた開けた場所があります。茶臼山の展望台です。ここからも南八ヶ岳、各アルプスが一望出来ます。そして眼下に茅野の街を見渡す事が出来ます。
緑の蓼科高原の森の中に青く光る蓼科湖が見えました。湖の近くにテラスっぽい建物を発見。位置関係からして多分テラスでしょう。

この日は写真を見て頂くと分かると思うのですが、上空にはすじ雲が多く、赤とんぼも飛んでいて少しだけ秋を感じました。茶臼山の展望台では長めに休憩を取り、のんびりと風景を眺めた後、坪庭駅へ戻ることに。一旦、来た道を茶臼山と縞枯山のコルまで戻り、そこからは縞枯山に戻らず別ルートで駅に向かいました。

途中、アザミの花に止まるクジャクチョウを見ることが出来ました。茶臼山から約1時間ほどで坪庭駅に到着。朝同様、坪庭駅周辺は人で賑わっています。駅近くのベンチで昼食と取り、下山することに。さあ、帰るかと思い乗車口に行ってみると下りのロープウェイに乗車する人が並んでいます。
持っているチケットは往復ですが悩んだ結果、ちょっと歩き足りなかったので歩いて下山する事にしました。山麓駅まで1時間ほどです。

始めに森の中を通り、ゲレンデを横切ったり、ロープウェイの真下を通ったり、ロープウェイと同じ眼の高さになったり、ロープウェイに乗っている子供に手を振ったり、としながら下って来ました。
トータルで5時間ほどの登山を楽しみました。

平地ではまだまだ暑い日が続きそうですが、山々では秋の準備が進んでいるように感じられました。

ナイトフロント 杉山


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