BLOG テラスブログ
2024.06.12
たてしなさんぽ通信
霧ケ峰の妖怪
八ヶ岳では6月2日に開山祭が開催されました。南八ヶ岳では赤岳山頂、北八ヶ岳では北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅でそれぞれ行われ、一般登山者の安全を祈願が行われました。これで本格的へ登山シーズンに突入です。
私は6月11日に足慣らしで霧ケ峰高原の鷲ヶ峰に登ってきました
早朝4時半、日の出とともにスタート。前日の夜に雨が降り湿気が多めで、ある自然現象が現れるには好条件だったので早朝から登ることにしました。
八島が原湿原の駐車場にはすでに数台の車が止まっていましたが、こちらは日の出の写真を撮る方々のようです。
前日の雨で草木が濡れている中登って行きました。標高が上るにつれて霧が濃くなってきました。先が見えなくなるほどではありませんが、辺りの景色は真っ白で何も見えません。
時折、風でガスが抜け視界が良くなることはありましたが、山頂までは晴れることはありませんでした。ただ目的の自然現象が現れるには好条件です。
山頂には40分ほどで到着。太陽はチラチラと顔を出しています。太陽とは反対側の西には諏訪湖が見えるはずですが霧や雲で見ることが出来ません。ただ条件は揃っています、あとは日差しを待つだけです。
しばらくすると太陽が顔を出し直射日光が当たり始めました。そして霧の中から出てきました、妖怪が。
今回の目的はブロッケン現象を見ることです。昔のヨーロッパではブロッケンの妖怪と言われていました。太陽の光、雲や霧、地形などさまざまな条件が揃わないと現れない現象です。年間平均200日以上は霧の発生する霧ケ峰高原で鷲ヶ峰は地形的にも条件が揃う場所です。
妖怪は約15分ほど現れたり消えたりを繰り返して霧と共に消えて行きました。
妖怪が消えた後は晴れ渡り遠くの山々がよく見えました。東側に八ヶ岳と南アルプス、その間に富士山が見えます。西側には北アルプスの穂高連峰も見えました。
鷲ヶ峰の上部にはヤマツツジが見頃になっていました。レンゲツツジより小ぶりで色が濃いのが特徴です。
下山して八島ヶ原湿原まで来るとレンゲツツジも見頃を向かいようとしていました。まだ数は多くありませんが湿原の他の植物も花とつけ始めていいました。レンゲツツジが終わりニッコウキスゲが咲き始める頃には湿原は花のシーズンに突入です。
今回は湿原は一周しませんでしたが、次は鷲ヶ峰とセットで回りたいと思います。
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