BLOG テラスブログ

2023.09.29

たてしなさんぽ通信

秋を先取り登山

例年ですと9月初旬ごろから北アルプスの山々などから紅葉の便りが届き始ますが、今年はちょっと遅めです。9月下旬になり、ようやく届き始ました。

私は北アルプスの穂高連峰の麓、涸沢カールへ「秋を先取り登山」へ毎年行っていますが、今年も9月24日から2泊3日で行って来ました。

涸沢カールまでは上高地から約6時間ほどかかります。私は途中の徳沢で1泊して向かいました。この時期の登山道はとても混み合い、すれ違い待ち渋滞が発生するので、それを避けるため早朝5時に徳沢を出発しました。
お彼岸を過ぎてから気温もぐっと下がり、この日の朝は3℃でした。天気も良く、すれ違い渋滞にも会わず順調に進み、9時ごろには涸沢に到着することが出来ました。

肝心の紅葉の方ですが、涸沢名物ナナカマドはまだ1割ほど。株によっては見頃のものもありました。周辺の木々は青々としていましたが、山肌には草紅葉が見られました。今年はちょっと早かったようです。見頃は10月初旬から中旬にかけてになりそうです。

いつもはこの涸沢でテントを張って泊まるのですが、今回は奥穂高の山小屋に泊まることに。
さらに約3時間登りトータルで7時間、ようやく山小屋に到着しました。

 

到着後は山小屋に荷物を預け、30分ほどで行ける涸沢岳へ。涸沢岳は3110m、日本第8位の山です。涸沢岳山頂からは槍ヶ岳などの北アルプスの山々や富士山も見えました。

翌日の朝までは天気が良く、夕日も星空も朝日も見ることが出来ました。

翌朝、山小屋の早い朝食を済ませ6時には出発。この日は奥穂高岳と前穂高岳を登り、上高地へと下山します。
出発から1時間ほどで奥穂高岳山頂に到着。標高3190m、日本第3位の山です。辺りはガスって何も見えません。穂高神社の嶺宮にお参りをして前穂高岳へ向かいました。

奥穂高岳と前穂高岳の間の吊尾根を通り、2時間半ほどで前穂高岳に到着。途中、雷鳥にも遭遇しました。前穂高岳の標高は3090m、日本第11位です。残念ながらここもガスって何も見えませんでした。そして雨も少し降ってきました。
前穂高岳から雨の日は特に難所となる重太郎新道をビビりながら下り、14時半ごろ無事に上高地まで到着しました。
紅葉には少し早かったですが、前穂高岳も吊尾根の初めてだったので、とても満足な「秋を先取りできたかな?登山」でした。

今年は登山者が多く事故も多発しているそうです。私も登山中、事故に遭い救助を待っている方と遭遇しました。皆さんも十分注意をして山を楽しんで下さい。

ナイトフロント 杉山


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