BLOG テラスブログ
2024.08.21
たてしなさんぽ通信
夏の入笠山トレッキング
今、諏訪地域がちょっとした話題？になっています。
話題と言うのは週刊少年ジャンプで連載中の漫画「逃げ上手の若君」が7月からアニメ化され、放送・配信中です。主人公は北条時行、鎌倉幕府最後の得宗・北条高時の次男で幕府滅亡の際に信濃国の諏訪氏に保護されかくまわれました。2年後の中先代の乱までの間、諏訪湖周辺や入笠山から大鹿村にかけての山岳地帯に潜伏していたと言われています。
入笠山の御所平には時行の屋敷があったとも。そんな入笠山へお盆明けの19日（月曜日）に時行トレッキングに行ってきました。
朝イチに富士見パノラマリゾートのゴンドラで1780mの山頂駅まで上がりトレッキングをスタートしました。今回は入荷山周遊コースを歩きます。
まずは入笠山へ登ることに。お盆明けの朝イチという事もあり人はまばらでした。
山頂駅からお花畑を二つほど通り約45分ほどで入笠山山頂に到着。太陽は出ていましたが雲が多く周りの景色はほとんど見えませんでした。諏訪湖がちょこっと見えたぐらいです。
入笠山は時行が潜伏していた一帯では一番高い場所。入笠山から見ると富士山の左側が鎌倉の方向になるので、何度も登り鎌倉の方向を見ていたかもしれませんね。
山頂で少し休憩をして、大阿原湿原方面へ下ります。実は何度か入荷山は登っていますが、そちら方面は初めてでした。
途中、鹿さんにも出会い約30分ほど歩いて湿原に到着。この時期の湿原には目立った花はありませんでしたが、湿原を吹き抜ける風と共にたくさんのトンボ達が気持ち良さそうに飛んでいました。
次は湿原の木道を渡り、湿原から流れ出るテイ沢を歩きます。テイ沢に入ると景色が一変、コケの世界です。入笠山にこんな景色があるなんて知りませんでした、テイ沢には十数本の橋がかかっており沢の対岸の行ったり来たりします。
時行もこの沢で遊んだのかなあと思いながら沢沿いを下っていきました。
約１時間ほど歩くと砂利の林道に出ました。
そこから緩やかに登っている林道を20分ほど歩くと入笠牧場の敷地内に入ります。
牧場の一帯は時行が暮らしていたと言われる御所平なります。時行より少し後には後醍醐天皇の皇子・宗良親王もこの一帯に滞在し約30年の間拠点としていました。
現在はほとんどが牧場の敷地ですので立ち入る事はできませが、牧場の一部はキャンプ場になったいるそうです。
牧場から30分ほど歩き、入笠山へ登る際に通った御所平峠に到着しました。約３時間半で入笠山の周りをぐるっと回ってきた事になります。
時間は12時過ぎ、御所平峠の山小屋や行きに通ったお花畑には人で溢れていました。お花畑には行きに見かけなかったアサギマダラも飛んでいました。
山小屋でご飯でもと思っていたのですが、かなり混んでいましたので断念しそのまま山頂駅へ戻りゴンドラで下ることにしました。
計約４時間の入笠山周遊トレッキングを楽しみました。
今年は紅葉の時期にもう一度歩きに行こうと思っています。
ナイトフロント 杉山
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